世界からバナナがなくなるまえに 食糧危機に立ち向かう科学者たち

ロブ・ダン

いかに遺伝資源が重要であるか、そして新たに出現する病害虫に対し、研究者はどのように立ち向かってきたのか、その歴史がわかる本です。ロシアの植物遺伝学者であるニコライ・ヴァヴィロフが収集した種子コレクションを、第二次世界大戦のレニングラード包囲戦でロシアの研究者たちが死守した章は、とても感動的です。そこで生き残った種子が、現在の育種にも活かされています。近縁野生種の中から病害虫に強いものを選抜し作物に導入することによって、病害虫の脅威から守ってきた話もあります。 (青土社)

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