人類20万年 遥かなる旅路

アリス・ロバーツ

著者がホモ・サピエンス(我々と同じ現生人類)の出現と拡散の足どりを辿るという構成で書かれています。アフリカ(第1章)/インド・東南アジア・オーストラリア(第2章)/北アジア・東アジア(第3章)/ヨーロッパ(第4章)/アメリカ(第5章)を旅し、遺跡や研究所を訪れて研究者と会って対話したり、発掘調査を見学したりして、研究の全体像を理解していきます。

そうした著者の経験に沿うかたちで、自然人類学・遺伝人類学・考古学を中心とする学際的な研究成果についてわかりやすく紹介されています。世界各地でどのように研究が進められているのか、自分が世界各地を訪れている気持ちになって読んでもらいたいです。 (訳:野中香方子/文春文庫)

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