排除と差別の社会学

好井裕明:編

差別か差別ではないか。このような論争がよく生じてしまうのは、差別が、認識されにくいというやっかいな性質を有しているからです。その原因のひとつは、差別が当たり前になっている場合には、差別そのものが見えなくなるということにあります。自分もとらわれており、見えなくなっているという差別という現象を、どのように認識していくのか。それを見つけていくのが、この分野の研究の面白さだと思います。

著者たちによって、それぞれ自分の専門とする分野における差別の認識の方法が端的に描かれています。具体的なテーマに沿って検討がなされており、イメージがしやすく、短く、それでいて、深く考えさせられる本です。 (有斐閣選書)

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