まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

見田宗介

犯罪者であるN・Nという少年の生活史記録に関する分析を通して、現代日本の都市、農村から移住してきた人間にとっての解放の誘惑と冷酷な圧迫、近代資本制の原理に解体された家郷への憎悪、資本主義社会の構造的特質を社会学的な視点で分析しています。

近代化の格差を生きる農村出身者の喜怒哀楽や、尽きなく生きる姿と絶望感を見事に描き出した名著です。現代社会を階級や地域によって構成された静態的なものとしてではなく、無数の人間の個別性、一回しかない関係性として捉える視点が鋭いです。 (河出書房新社)

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