貧困 21世紀の地球

西川潤

私たちは、貧困の問題をどのように理解したら良いのでしょうか。「貧しいのは、仕事をしないで怠けているから」とか、「スラムに貧しい人たちが集まって住んでいる」などと思っていませんか。本書は、貧困について、そのように思っている方々に是非読んでいただきたいです。というのは、現在の私たちの社会生活から貧困問題が消えてしまったわけではないからです。今でも、世界的には、失業者や高齢者、世界各国でみられる安い賃金で働く人々(ワーキング・プアと呼ぶ)など、生活の不安定性が増大する結果、貧困状態に陥る人々がたくさんいるのです。

西川は、貧困が発生するのは、この社会の仕組みである「資本主義体制において、人間が労働力(労働する能力)としてしかみられず、人間生活がその動きにふり回される結果」(5頁)であると述べています。グローバリゼーションの進展によって世界規模での貧富の格差問題が拡大していますが、私たちにとって避けて通れぬこの課題にどのように答えるか、是非参考にしていただきたいと思います。 (岩波ブックレット)

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