はじめての西洋ジェンダー史 家族史からグローバル・ヒストリーまで

弓削尚子

ヨーロッパのジェンダー史の歩みについて、コンパクトかつ網羅的に知ることができます。「家族史」から始まって「女性史」が誕生し、そこからジェンダー史が発展していく過程についてわかりやすく書かれています。

とくに興味深いのは4章以降。可変的であるとされる「ジェンダー」に対し、身体的差異である「セックス」は普遍的・不変的であるとされてきました。本当にそうなのか? という問いから始まって、「男性史」、兵士=男性という構図を問う軍事史再考へと論が展開していきます。「ジェンダー史」は女性の歴史でもあるし、男性の歴史でもあるのです。 (山川出版社)

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