動物裁判
池上俊一
中世のヨーロッパでは、豚が子供を押し殺した、イナゴが作物を食べたといった罪で、真面目に裁判にかけられていました。そして、その動物には弁護士まで付いていました。笑ってしまうようなことが、なぜ大真面目に行われていたのか。近代の「理性」が登場する以前だったからです。
でも、この本からふと思いもします。ならば近代の「理性」はつねに正解をもたらす完璧なものでしょうか。地球環境問題は、なぜ出てくるのでしょう。娯楽的な一冊ですが、私たちの「理性」の問題点も逆照射してくれます。
(講談社現代新書)
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