川崎病は、いま 聞き書き川崎富作
細川静雄、原信田実
「川崎病」は、手足の指先から皮膚がむける症状を伴う小児の病気で、小児科の医師・川崎富作によって発見された。勤務する中で、川崎氏は従来の小児科の教科書に載っていない新しい病気の存在に気づく。小児科界の重鎮によって病の存在を否定されても諦めず研究を続け、やがてそれが川崎病として世界で認められるようになった。その過程が川崎氏へのインタビューの形で整理されたのが本書。既成概念に囚われず信念を貫くことの大切さや、患者をよく観察することの重要性など、医学部志望者はもちろん、科学者を目指す高校生全体にとっての教訓となる現代の実話。
(木魂社)
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