モチーフで読む美術史
宮下規久朗
美術というものは感性や好き嫌いで見るような趣味的なものではなく、文学と同じように、意味を伝達するものとして、文化や社会で尊重されてきた。特に西洋の美術は、古来様々な約束事があり、それを知った上で見ると美術の奥深さを楽しむことができる。本書は、美術作品によく出てくる代表的な動植物や道具、食べ物など(モチーフ)を取り上げ、古今東西の代表的な美術作品を通して、美術を読み解く楽しさを伝える。本書で語られる美術へのアプローチや考え方は、そのまま美術史という学問への入口になっており、この学問の魅力を知ることができるだろう。
(ちくま文庫)
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