私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築
緒方貞子
誤解を恐れずに言えば、緒方貞子さんは「掟破り」をした方です。1990年代初頭、溢れる国内避難民を前に、「難民保護機関」であった国連難民高等弁務官事務所の限界を打ち破る判断を、自ら下されました。その判断をめぐっては賛否が出ましたが、今でも、国連人道機関最高のトップの一人であったと考えられています。
この本には、今から約30年前、緒方さんが難民高等弁務官だった頃、何を見聞きし、考え、判断されたのか、その「仕事」が書かれています。
(朝日文庫)