老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
野澤千絵
住宅を、都市・地域の大切な構成要素として扱うことを考えている本です。住宅はその中で人が暮らす場としての役割だけではなく、都市や地域の中にあり、それを良くもする役割も、悪くする役割も果たしています。
新しい住宅をたくさん建てれば、良い街ができるわけではありません。人口が減る、主たる産業が2次産業から3次産業へ移る、災害が増えるなど、変わりつつある日本にとって、良い住宅の姿を学ぶことのできる本です。
(講談社現代新書)