私は「常識破壊」をキーワードに、体育科教育の研究に取り組んでいます。斬新な体育授業を創るために、次のような授業を考案、実践しています。
・授業のすべてを「レース」「ゲーム」「試合」にすることでものすごく学べる授業。
・「全員エゴイスト化計画」でパス禁止、シュートのみの球技を実践し結果的にチームワークが生まれる授業など。
実際に学校で実施し、その効果を検証しています。
体育教師自身が自分の盲点に気づき、意識転換を図ることで、授業が改善
また体育教師自身の教育として、体育教師の意識を転換する教員研修プログラムを開発中です。「授業観察」よりも「運動観察」をモットーに、観察の視点を教師自身で考案し自己改善を目指します。小学生の跳び箱など体育授業のVTRを研修者に見せ、気が付いたことを自由に書かせ、研修者の意識について調べてみました。すると、教師の指導方法や「子どもが真面目に取り組んでいる」といった子どもの行動に関する記述ばかりで、肝心の子どもの運動技能に対する記述がほとんどありません。
このことを活用し、自分がいかに技能向上への視点が欠落しているかという盲点に気づき、自分自身の教育法を省みるという手法を開発しています。教師の意識が転換され、どの子でも「運動が得意になる」授業を展開すれば、どの子も満足し、自信が持てるようになります。それは、教師の力量にかかっています。
一般的な傾向は?
- ●主な業種は→教育公務員
- ●主な職種は→小中高校の教師
- ●業務の特徴は→児童生徒への教育
分野はどう活かされる?
主として愛知県内の学校で教員として日々、児童生徒の指導に当たっています。地域の研究会で代表を務めるリーダー的な教員もいます。
「斬新」デザイナー募集。「斬新」は自分を変える、社会を変える、地球を変える。
教員養成系大学ですので、教師を目指す人がほとんどです。その中でも、私は特に「ハイパー体育教師」養成を考えています。「常識破壊」「突出」して突き抜けたい人は、一度私に触れ感電してみることをお勧めします。
興味がわいたら~先生おすすめ本
世界一わかりやすいフットサルの授業
ミゲル・ロドリゴ
フットサル元日本代表監督で、スペイン人のミゲルによる著書。驚くべきは、日本で売っているゴール型球技の本の中で唯一「守備」から書かれている点。通常はボール扱い(すなわち攻撃)からだが、ボールの扱い方(キックやトラップ)も説明されていない。ただ、シチュエーションごとの動きのみだ。教員が指導計画を考える際には、発想の転換も必要。随所に見られる指導者としての発想の転換は大いに参考になるだろう。また、あるシチュエーションごとに「いつ・どこで・何の目的で」使うかを含めた指導により、知識や技術は「覚える」ものではなく「活用する」ものになる。そんな指導観を持つ必要がある。 (カンゼン)