地震、津波、台風や豪雨、大雪、洪水、土砂災害、噴火など、私たちはさまざまな自然の驚異にさらされています。探究学習では、たとえば地学から「地震計や地震計アプリで地震波を測定し解析する」、地理から「地域に残る過去の地震や津波の痕跡を探し地理的な特徴との関係を検証する」、「地元の避難経路や避難場所を確認し問題点を指摘し改善策を提案する」、「災害ボランティアに参加し、より被災者の役に立つボランティア活動について提案する」、歴史から「地元史の文献や伝承碑などから過去の自然災害を検証する」といった活動が考えられるでしょう。
災害・防災については【自然災害科学・防災学】で、さまざまな自然災害やその予測、地域の防災システム、防災計画や防災政策、復旧・復興などさまざまな研究が行われており、【社会システム工学・安全システム】では、ハザードマップの策定や避難計画や情報伝達など安全につながる研究が行われています。また、【地理学】では地域の気候や地形の側面から、【人文地理学】では土地利用やまちづくり、人口の特徴などから災害や防災にアプローチしており、【土木計画学・交通工学】、【地盤工学】、【水工学】、【建築構造・材料】では、災害に強い国土づくりや建築物について、【森林科学】では森林による土砂災害防止について研究を行っています。災害・防災は過去から学ぶことも大切で、歴史学(【史学一般】)からの研究も行われています。
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自然災害科学・防災学 自然災害を予測し、被害を減らしたい |
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社会システム工学・安全システム 安心・安全でスマートな社会を作る |
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地理学 地形を調べ、まちづくり、災害防止に |
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人文地理学 都市、経済、観光の地域性を調べる |
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地盤工学 液状化・地すべり・陥没のない、安全な地盤作り |
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水工学 津波、洪水も研究し、堤防も港もダムも作る |
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土木計画学・交通工学 ITを使い、渋滞なき、緑豊かなエコシティを |
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建築構造・材料 軽く強い素材を選び、耐震性ある建物を作ろう |
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森林科学 林業を支え、森の保全で地球温暖化にも挑む |
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史学一般 地域に偏らない! テーマ主義で歴史を調べる |