高校生、災害と向き合う 舞子高等学校環境防災科の10年

諏訪清二

1995年の阪神・淡路大震災の後、その教訓を学ぶために設置された学科が、兵庫県立舞子高校環境防災科だ。本書は学科長の諏訪先生によるもので、学科解説の趣旨や学習内容から始まり、設置後10年の経験から重要な事柄を解説する。災害に対応するポイントとして、危険個所の把握など日頃の備えや、災害発生直後の判断、関係者の人間的なネットワークや、過去の教訓を伝えることの重要性などを、生徒の声と共に伝えている。また、東日本大震災の際のボランティア活動についても紹介している。防災対策が、設備、情報、人間のネットワーク、災害に遭遇した時の判断など、総合的なものであることを理解するとともに、このような活動を科学の眼で以って分析し、支援するための研究が展開されていることに思いをはせてほしい。 (岩波ジュニア新書)

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