温室効果ガス排出によって地球が温暖化し、それにともなって、猛暑、豪雨、エルニーニョ現象といった気候変動・異常気象が起こっています。これらは災害を引き起こしたり農作物の成育や漁獲量に影響を及ぼしたりと、人間の命と生活を脅かしています。探究学習では、たとえば地理や地学から、最高気温や最低気温、降雨量などについて「定点観測やフィールドワークをしたり、気象庁のデータを活用したりして地域の気象の変化や気象と地形・土地活用について調べ考察する」といった活動や、生物から「地域の植生や昆虫など生物の種類や数の変化を調べ気候変動との関係を考察する」といった活動が考えられるでしょう。
気象現象や異常気象の研究は【気象・海洋物理・陸水学】、温暖化の進行状況や水循環システムの変動、それらが海洋生物に与える影響など地球環境の動向の解析は【環境動態解析】、その影響の評価は【環境影響評価】で行われています。また、地域の気象の変化については【地理学】、気象変動が引き起こす自然災害や防災については【自然災害科学・防災学】で研究されています。
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気象・海洋物理・陸水学 異常気象に取り組みたい |
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環境動態解析 地球温暖化やオゾンホールから、地球を守れ |
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環境影響評価 PM2.5など環境の汚染度を測り予測 |
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地理学 地形を調べ、まちづくり、災害防止に |
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自然災害科学・防災学 自然災害を予測し、被害を減らしたい |