化石燃料や鉱物資源など限りある地球資源の有効利用、化石燃料の使用による二酸化炭素の排出量削減(脱炭素)が課題となっています。探究学習では、たとえば現代社会・公共や政治・経済からは、「地域の実情に応じたペットボトルの有効な回収法」など、資源のリサイクルやごみ問題の解決につながる仕組みについて、仮説を立案、検証するといった取り組みが考えられるでしょう。また、化学から「銅鉄合金など身近な合金を分離する方法を考える」など、資源を再利用するための研究にチャレンジすることもできます。
資源・脱炭素に向けた取り組みは、SDGsでいえば、「12.つくる責任 つかう責任」、「14.海の豊かさを守ろう」につながります。メーカーなどつくる人に「つくる責任」があるだけでなく、消費者である誰もに、資源を無駄遣いせず二酸化炭素排出削減に向けた行動をする責任があり、それが、海水温の上昇を防止するなど、「海の豊かさを守る」ことにつながります。
資源・脱炭素に関する学問としては、資源を有効に活用するためのリサイクルやリサイクルしやすい材料の開発は【環境材料・リサイクル】、排気ガス抑制のための技術開発は【環境技術・環境負荷低減】、そのための政策は【環境政策・環境社会システム】が関係します。また、資源・脱炭素は地球環境と経済活動の持続可能な発展につながりますので【持続可能システム】が、そのための国際調整については【国際関係論】が、そのための法律については【新領域法学】が関係します。また、資源やエネルギーの有効利用、効率的な利用に向けては【金属・資源生産工学】、【地球・資源システム工学】、【エネルギー関連化学】、【触媒・資源化学プロセス】といった学問で研究が行われています。
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環境材料・リサイクル 物質循環につながる材料を作る |
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環境技術・環境負荷低減 汚染物質の浄化装置を作る |
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環境政策・環境社会システム 脱炭素に向けて制度作りから社会運動まで |
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持続可能システム 再生エネルギーも使い持続的な社会へ |
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国際関係論 国際社会の紛争解決。平和のために |
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金属・資源生産工学 鋳造から都市鉱山まで。廃棄スマホからレアメタルを |
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エネルギー関連化学 太陽電池・光触媒などでエネルギー問題を解決 |
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触媒・資源化学プロセス 触媒と廃棄物処理に向けた化学プラント研究 |
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地球・資源システム工学 地下資源を採掘し、エネルギーに |
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新領域法学 知的財産、サイバー攻撃、性差別の法学 |