探究!につながるテーマ

資源・脱炭素

化石燃料や鉱物資源など限りある地球資源の有効利用、化石燃料の使用による二酸化炭素の排出量削減(脱炭素)が課題となっています。探究学習では、たとえば現代社会・公共や政治・経済からは、「地域の実情に応じたペットボトルの有効な回収法」など、資源のリサイクルやごみ問題の解決につながる仕組みについて、仮説を立案、検証するといった取り組みが考えられるでしょう。また、化学から「銅鉄合金など身近な合金を分離する方法を考える」など、資源を再利用するための研究にチャレンジすることもできます。

資源・脱炭素に向けた取り組みは、SDGsでいえば、「12.つくる責任 つかう責任」、「14.海の豊かさを守ろう」につながります。メーカーなどつくる人に「つくる責任」があるだけでなく、消費者である誰もに、資源を無駄遣いせず二酸化炭素排出削減に向けた行動をする責任があり、それが、海水温の上昇を防止するなど、「海の豊かさを守る」ことにつながります。

関連するSDGs 
本で深めよう 
先生たちはこんな研究テーマで
迫っている!

プラスチックごみ
プラスチックごみの焼却で発生する有害物質ダイオキシンを追う

藤森崇 先生
龍谷大学 先端理工学部 環境生態工学課程

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廃水処理
細菌を利用した廃水処理、もっと早く、もっと効率的に

西村聡子 先生
愛知工業大学 工学部 応用化学科 バイオ環境化学専攻

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海洋バイオマス
廃棄物だったカニ殻が機能性材料として生まれ変わった!

谷本智史 先生
滋賀県立大学 工学部 材料化学科

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粉のリサイクル
難しかった汚泥中の「粉」の回収に挑み、肥料に再利用

森隆昌 先生
法政大学 生命科学部 環境応用化学科/理工学研究科 応用化学専攻

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これからの時代のごみの3Rのあり方

沼田大輔 先生
福島大学 人文社会学群 経済経営学類 経済学コース/地域デザイン科学研究科 経済経営専攻

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持続可能な社会の形成に向けた政治のあり方を探求する

髙橋若菜 先生
宇都宮大学 国際学部 国際学科/地域創生科学研究科 社会デザイン科学専攻 グローバル・エリアスタディーズプログラム

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日本の「都市鉱山」に眠るレアメタルの採掘し再生~資源循環のしくみを創る!

山口勉功 先生
早稲田大学 創造理工学部 環境資源工学科/創造理工学研究科 地球・環境資源理工学専攻

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環境の「量」を知ることが環境問題解決の第一歩

後藤尚弘 先生
東洋大学 情報連携学部 情報連携学科/情報連携学研究科 情報連携学専攻

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企業が取り組める、安価で効果的な環境保全の取り組みを見出す

藤井秀道 先生
九州大学 経済学部 経済・経営学科/経済学府 経済システム専攻

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大学の学問分野を選ぶなら
~学べる大学もわかる 

資源・脱炭素に関する学問としては、資源を有効に活用するためのリサイクルやリサイクルしやすい材料の開発は【環境材料・リサイクル】、排気ガス抑制のための技術開発は【環境負荷低減技術・保全修復技術】、そのための政策は【環境政策・環境社会システム】が関係します。

また、資源・脱炭素は地球環境と経済活動の持続可能な発展につながりますので【持続可能システム】が、そのための国際調整については【国際関係論】が、そのための法律については【新領域法学】が関係します。

また、資源やエネルギーの有効利用、効率的な利用に向けては【金属・資源生産工学】、【地球資源工学・エネルギー学】、【エネルギー関連化学】、【触媒・資源化学プロセス】といった学問で研究が行われています。

★★★ 環境材料・リサイクル
物質循環につながる材料を作る
★★★ 環境負荷低減技術・保全修復技術
自然環境を悪化させない、浄化するための技術を開発
★★★ 環境政策・環境社会システム
脱炭素に向けて制度作りから社会運動まで
★★ 持続可能システム
再生エネルギーも使い持続的な社会へ
★★ 国際関係論
国際社会の紛争解決。平和のために
★★ 金属・資源生産工学
鋳造から都市鉱山まで。廃棄スマホからレアメタルを
エネルギー関連化学
太陽電池・光触媒などでエネルギー問題を解決
触媒・資源化学プロセス
触媒と廃棄物処理に向けた化学プラント研究
地球資源工学・エネルギー学
エネルギー資源や鉱物資源を探査&開発
新領域法学
知的財産、サイバー攻撃、性差別の法学
仕事を知ろう ~仕事から学問へ