◆マイクロ波◆

電子レンジからビッグバン研究まで

電波のうち、周波数の短い300MHzから300GHzの電波をマイクロ波といい、電波望遠鏡、GPS、衛生テレビ放送、電子レンジの加熱などに使われている。マイクロ波は電子機器や通信、レーダーに使われているので、学問としては【電子・電気材料工学】、【電子デバイス・電子機器】、【通信・ネットワーク工学】、【計測工学】と関係する。

特に、電子レンジのようにマイクロ波による加熱に対する物質の性質は、物理学の【応用物性】で研究されており、化学でも、マイクロ波を使った加熱による化学合成（【合成化学】）や、マイクロ波の吸収状況による物質の分析（【分析化学】）の研究が行われている。

そしてマイクロ波による加熱でプラズマを生成するのは【プラズマ科学】、核融合発電のためのプラズマの制御という点で、【核融合学】とも関係する。さらに、宇宙からやってくるマイクロ波（宇宙マイクロ波背景放射）は、宇宙の始まりを説明するビッグバン理論を裏付ける証拠なので、【素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理】とも関係する。