◆スマート材料◆

刺激を受けると自分で性質を変える「賢い」材料

スマートというのは「賢い」という意味。そしてスマート材料とは、電磁気、温度、光、力などの刺激を受けると、自然と性質を変える材料のことで、「知能材料」ともいう。例えば、電圧を加えると伸びたり縮んだりするセラミックス、変形させてもある温度に熱するともとの形にもどる形状記憶合金、あらかじめコーティングしておくと傷ついても電圧をかければ自然と修復される材料などがある。

スマート材料の研究開発は、物理学で物質の性質を研究する【物性I】、【物性II】、材料の性質や新たな性質・機能をもつ材料を研究する【無機材料・物性】、【複合材料・表界面工学】、【構造・機能材料】、【金属物性・材料】といった分野で行われている。

また、機械に使われる材料は【機械材料・材料力学】、医療で人の体に入れて使う材料は【生体医工学・生体材料学】、厳しい宇宙環境にさらされる人工衛星やロケットなどに使う材料は【航空宇宙工学】というように、様々な分野で、スマート材料の開発や活用について研究されている。