相分離生物学の冒険 分子の「あいだ」に生命は宿る
白木賢太郎
細胞の中には膜で囲まれた区画(細胞内小器官)以外にも、タンパク質や核酸でできた集合体が存在し、それぞれ異なる機能を発揮していることが明らかになりつつあります。解糖系酵素がつくる集合体もそのひとつです。
細胞の中には高濃度の生体分子が含まれていますが、分子がいわばひしめき合った状態で、どうやって正しく機能を発揮できるのかという謎は、まだ解かれていません。試験管内で同様の状態を再現しようとしても、細胞内の反応よりも極端に低い反応しか示しません。
細胞内で分子が「相分離」してつくる集合体は、この謎を解く鍵になるのではないかと考えられています。「相分離生物学」の提唱者による導入本です。
(みすず書房)
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