データ分析の力 因果関係に迫る思考法

伊藤公一朗

情報技術の進歩などの影響で、最近は社会科学の分野でも、因果関係について、信頼性の高い研究が行われるようになってきました。社会科学の分野で明らかになる因果関係の議論は、より効果的で効率的な政策の立案に影響を与えるようになってきていますし、今後は社会の多くの場面で登場しそうです。この本は、因果関係を調べるとするならばどのような考え方をする必要があるのか、そのためにはどのようなデータ分析を行うのかについて、簡潔に教えてくれます。

因果関係を調べるうえで大切なのは、情報をどのように解釈・批判するのかですから、データ分析をしないとしても考え方が役に立つ場面は少なくなさそうです。ですからこの本を読むことで、例えば、テレビで見る「Aということが起きたらBという結果になる」という主張に対し、他の可能性を考えることができるようになります。 (光文社新書)

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