新・生物物理の最前線 生命のしくみはどこまで解けたか
日本生物物理学会:編
日本生物物理学会が編集した生物物理学の入門書。2001年出版と少し古いが、今でも高校生が読むと驚くと思われるような内容が含まれている。例えば、数個のタンパク質分子が集まってできる装置が、ぐるぐると回る回転モーターであったり、まっすぐ進むリニアモーターであったりする様子が示されている。もちろん本書の出版以降に様々な研究が進歩しているが、概要は感じ取れるようにできている。ゲノム解析から始まって、生体分子の立体構造を研究する構造生物学、細胞中の微小な分子モーター、生物における光、細胞の物質輸送と情報伝達、神経・脳、一分子計測などに関わる生物物理学研究がわかる。特に第9章「生物物理とコンピュータ」では、バイオコンピューティングがの内容がわかりやすく書かれている。
(ブルーバックス)
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