スピン流とトポロジカル絶縁体 量子物性とスピントロニクスの発展

齊藤英治、村上修一

トポロジカル絶縁体とは、物質内部は絶縁体でありながら、表面は電気磁石の性質を持ち、一方向に電気を通すという物質を持った不思議な物質だ。このような電子磁石の流れは「スピン流」と呼ばれる。またスピン流をエレクトロニクス利用する新しい学問をスピントロニクスという。この研究の大きな成果として、現在の電子デバイスに比べ、消費エネルギーを1/1000程度に抑えることが期待される。この本は大学の学部生を対象としており、高校ではまだ習っていないことが多く載っているものの、比較的わかりやすく書かれている。電子スピンとは何かから始まり、その物理現象からトポロジカル絶縁体まで、スピン流に関する研究分野をほとんど網羅している。 (須藤彰三、岡真:監修/共立出版)

同じ分野のおススメ本

こちらもおススメ


みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ