官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵

野口雅弘

近年「公務員を減らせ」「行政のムダをなくせ」「官から民へ」などの公約を掲げる政治家に多くの人が票を投じている。もちろん非効率な仕事や不公正な既得権益は正すべきだが、様々な行政サービスを行う公務員組織=官僚制は私たちの生活に不可欠。それを脅かすほどに公務員バッシングが盛り上がっているとしたら、その論理と心理について一度冷静に考察しておく必要がある。これが本書の問題意識だ。夜警国家から福祉国家に転換する中で行政の仕事は膨大になり、それに応じて公務員の数も増えた。公務員を減らし民営化を進め、「小さな政府」がいいのか否かは政治学の重要な論点だ。 (中公新書)

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