◆河川◆

豊かな水資源をもたらすとともに、水害対策も大切

河川は、様々な学問分野と関係がある。まず河川は、地形の面では【地理学】の研究分野となる。また、河川の水は飲料水や農業用水、工業用水となる一方、氾濫して水害を起こすこともある。水害の研究は【自然災害科学・防災学】で行っており、土木工学の【水工学】では、河川の流れを変えたり堤防を築いたりして、安全な河川を作る研究に取り組んでいる。河川の水の浄化は【土木環境システム】の研究分野。河川の汚染物質の解析や評価は【環境動態解析】、【環境影響評価】の分野となる。

また、森林は雨水を貯えて洪水をおさえたり、川に流れ出す水をきれいにしたりする役割を担っているので、【森林科学】は河川と深い関係がある。そして、河川からひいた水の農業への利用は【地域環境工学・計画学】、水力発電は【エネルギー学】、鮎などの川魚については【水圏生産科学】で研究されている。