炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす
佐藤健太郎
有機化学は、高校までの授業ではあまり出てこない上に、暗記科目のイメージが強いと思いますが、有機化合物は多様性があり、生物の体からプラスチックや構造材、医薬品まで我々の身近に存在しています。この本では人類と有機化合物の関わりについて様々な例を紹介し、有機化合物をめぐって歴史が動いていたかもしれない事例も紹介しています。最新の研究にも触れているので、炭素を中心とする有機化学について、その多様性とそれ故に研究する上では無限の可能性があるということを実感してもらえたらと思います。
(新潮選書)
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