寝ながら学べる構造主義
内田樹
本書は構造主義の「入門書」として書かれています。「入門書」ということにこだわるのは、「入門書」とは「『答えることのできない問い』、『一般解のない問い』を示し、それを読者一人一人が、自分自身の問題として、みずからの身に引き受け、ゆっくりと噛みしめることができるように差し出す」ものと著者が考えているからです。
まさに本書は、我々にとって自明なものの見方となっている構造主義についての解説を通じて、いくつもの根源的な問いを示しています。ぜひ多くの高校生に、その問いを自分自身の問題として引き受け、考えてほしいと思います。
(文春新書)
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