瀬戸内海流域の水環境 里水

小野寺真一、齋藤光代、北岡豪一

自然の資源を利用しつつ人の手をかけてそれらの環境を保全していくことを表す「里山」や「里海」という言葉は、最近一般にも認知されつつありますが、山と海をつなぐのが「水」であり、この本ではそれを「里水」と定義しています。

また、「里水」を語る舞台として取り上げているのが、中国・四国・九州・近畿に囲まれた瀬戸内海の流域です。実は日本の中でも降水量が少なく、水に恵まれているとはいえない地域ですが、古くから地下水やため池といった限られた水資源を大切に上手く使う技術や知恵、文化が根付いており、この「里水」が人々の暮らしを育んできたことがわかります。

瀬戸内海流域の水環境、地形や生物の特徴や面白さが、多くの貴重な環境調査の結果に基づき解説されています。 (吉備人出版)

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