深海生物学への招待

長沼毅

極限状況で生きる生物を追い求める、「科学界のインディ・ジョーンズ」こと広島大学の長沼毅先生の本。地球上のほとんどの生物は、植物による光合成、つまり太陽エネルギーを利用した生物生産に依存している。では、まったく太陽光の届かない深海や地下圏の生物は、どのようなエネルギーに依存して生きているのだろうか。本書は、海底熱水に含まれる硫化水素やメタンなどからエネルギーを生産する「化学合成バクテリア」や、それらのバクテリアを体内に共生させている「チューブワーム」など、驚くべき機能を持つ深海生物について解説。深海に挑んできた先人たちのドラマも生き生きと描いている。 (幻冬舎文庫)

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