エクソフォニー 母語の外へ出る旅

多和田葉子

ドイツ在住の作家によるエッセイ。エクソフォニー(exophony)は、作者によれば「母語の外に出た状態一般を指す」(p.3)。ドイツ語と日本語で創作活動を行う作者は「母語の外に出る旅」をし、自らの言語体験についても綴ります。「自分を包んでいる母語の響きから、ちょっと外に出てみると、どんな音楽が聞こえはじめるのか。それは冒険でもある」(p.6)。誰もが越境する現代においては、誰もが自らのことばと向き合う瞬間を持つでしょう。ことばを教えること・学ぶこともこうした文脈で捉え直す必要があると、わくわくさせてくれます。 (岩波現代文庫)

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