国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源

ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

世界の国々が平等に豊かに発展できないのはなぜなのか。地理的条件や気候、文化や為政者のせいか。著者はそういった要因全てを否定し、原因は国家の「制度」にあると言う。民主主義国家で生活していると、その制度の恩恵を何も考えず享受するのが当たり前だ。しかし本書を開くと、それが実は簡単に崩壊するものであることをまざまざと実感する。独裁国家に民主主義が広まらない根本的な理由や、経済制裁では独裁国家は何も変わらない理由に納得できる。学問の自由についても考えさせられる。文系はもとより理系も読んでおくべき一冊。 (鬼澤忍:訳/ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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