古代国家はいつ成立したか
都出比呂志
古代国家は律令制とともに形成されたという理解がある中、初期国家という概念を用いて、それより前の時代から古代国家の形成過程を考えようとしたのが、都出比呂志さんです。『日本農耕社会の成立過程』という代表作では当時の考古資料を網羅し、文献史、言語学、民族(俗)学などの成果も駆使して、弥生時代の歴史を叙述しました。さらに本書では、弥生、古墳時代から律令国家の完成へとどのような道筋が描けるのか、墳墓だけでなく、人々の居住する集落など多面的な視点から論じられています。是非手に取って読んでみてください。
(岩波新書)
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