進化とはなんだろうか

長谷川眞理子

著者は人類学者。進化生物学の観点から人間の行動性向を理解しようとする進化心理学に関する著書が多い。進化心理学とは、ヒトの心理メカニズムの多くは生物学的適応であると仮定し、ヒトの心理を研究するアプローチのことだ。特に性にまつわる問題への関心が高く、この本でもオス・メスの性差の意味、配偶をめぐる競争などを書いている。ちなみに夫も人類学者で、夫婦による共著も多い。生物がどのように進化してきたかについて、さまざまな具体例とともに、そのメカニズムについてわかりやすく記載されている。ダーウィンの自然選択説、性選択や血縁選択など重要概念を理解できる。 (岩波ジュニア新書)

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