形の生物学
本多久夫
細胞たちが自発的に作り出す生物体のかたち作りに関する本です。「私たちのからだは細胞のシートからなる『袋』なのです」と著者は言います。あるいは、「胃の中は体の中でしょうか、外でしょうか」と問いかけます。生物体の形やそれができる仕組みに関する新たな捉え方をいくつも見出せるでしょう。
一般向けに書かれた本なのですが、実は、1946年生まれの本多先生は、現役で学会発表も論文発表も(筆頭著者で)なされるスゴイ研究者です。今読み返しても、現場の研究者に伝わる「生物のかたち作り」の考えは色あせることはありません。
(NHKブックス)
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