細胞性粘菌のサバイバル 環境ストレスへの巧みな応答

漆原秀子

細胞性粘菌とは、普段はアメーバのように自由に動き回る単細胞生物でありながら、餌がなくなると、単細胞が集合した多細胞生物のようにふるまうという不思議な微生物だ。研究材料として最も良く用いられている細胞性粘菌のキイロタマホコリは、ほとんどの高校生物の教科書に載っている。この本は細胞性粘菌に興味がある一般向けの入門者を対象に書かれたもの。内容は図が多用されやさしく紹介されているが、学術的にも近年の研究動向を踏まえて細胞性粘菌研究を広くカバーしており、意欲的な高校生に対して研究意欲を刺激するような内容となっている。 (サイエンス社)

同じ分野のおススメ本

みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ