動物・植物・魚って、農業・水産業って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

食・農学系

ミジンコはすごい!

花里孝幸

ミジンコの生態を中学生程度を対象に解説した本だが、大人が読んでも非常に分かりやすく興味深い。ミジンコというきわめて小さな生物を通して、その生存戦略や生態系における重要性、我々人類の自然への接し方を考えさせられる。 (岩波ジュニア新書)



食・農学系

おいしい穀物の科学

井上直人

著者は作物生産科学という学問から、「穀物の美味しさは風土によって作られる」と言う。風土とは土壌、水、風、精密な栽培技術などのことで、それらの要因と相関関係を研究。勘に頼った穀物栽培から脱出し、おいしい穀物の科学をめざす。現代の作物とその生産の特徴や食品としての特徴、さらには地球温暖化への対応、環境負荷の少ない栽培技術についてわかりやすく解説している。 (ブルーバックス)



カラー図解アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学

デイヴィッド・サダヴァ

アメリカの大学で使われている生物学の教科書から分野ごとに抽出して翻訳したもの。高校の生物教科書では知ることのできない生物に関する深い知識を得ることができる。高校生と大学生を対象にしているので、気軽に読むことができる。ブルーバックスで第1巻 細胞生物学に続いて、第2巻 分子遺伝学、第3巻 分子生物学、第4巻 進化生物学、第5巻 生態学まで出ている。 (丸山敬、石崎泰樹:訳/ブルーバックス)



食・農学系

動物たちの不思議に迫る バイオロギング

日本バイオロギング研究会:編

バイオロギング(Bio logging)とは、バイオ(生き物)+ロギング(記録をとる)の合成語で、日本で生まれた新しい造語にもかかわらず、動物学の世界ではすでに一般的に使われるまでになっているという。動物の行動や生態を調べる一つの方法として、機械を取り付けて調べるというものがあるが、その方法と成果について述べられている本。最新の機械の説明や、今まで全くわからなかった動物の生態なども書かれており、楽しんで読んでもらいたい。 (京都通信社)



食・農学系

見えない巨人 微生物

別府輝彦

一匹一匹は目に見えない微生物が、いかに我々の身近に存在しているかを知ることが出来る。この本では「発酵」「病気」「環境」の観点から微生物の働きを解説しており、よく知っている食品や医薬品が微生物の力で作られていることを具体的に知ることが出来る。微生物には病原性のものもあり、遠ざけたい種類もあるが、人の役に立っている安全な微生物の存在や、自分の身体を守ってくれているたくさんの微生物にも注目して欲しい。さらに、まだまだ分からないことがたくさんある微生物の世界に関心を持ち、そうした研究に興味を持ってほしい。 (ベレ出版)



食・農学系

木のびっくり話100

日本木材学会:編

日本木材学会に所属するさまざまな木材研究者が、一般向けに書いた本。木材にまつわるさまざまな100のトピックスについて、専門用語、化学式、数式などを極力用いずにわかりやすく書かれている。それぞれのトピックスは見開きの2ページで完結しているため、最初から読む必要はなく、気軽にどこからでも読める。木材の物理的性質、化学的性質だけでなく、木材がいかに地球温暖化防止に寄与しているか、木材が未来を切り拓く先端材料であることなどが理解できる。また昔ながらの木の使い方、これからの木の使われ方、地球環境の保全における木の役割など、木の意外な面を知ることができる。 (講談社)



食・農学系

植物の不思議な力=フィトンチッド 微生物を殺す樹木の謎をさぐる

B.P.トーキン、神山恵三

フィトンチッドとは、微生物の活動を抑制する作用をもち、樹木などが発散する化学物質のこと。植物が傷つけられた際に放出し、殺菌力を持つ揮発性物質のことをいう。森林浴はこれに接して健康を維持する方法として知られている。この本は、植物がなぜ癒やし効果があるのかを、簡単な実験から説明してあり、フィトンチッドが基礎的な部分やその歴史から学べる。 (ブルーバックス)



食・農学系

これでナットク! 植物の謎 Part2

日本植物生理学会:編

植物に関する素朴な疑問・身近な現象について、日本植物生理学会に属する研究者が答えた本。日本植物生理学会ホームページの一般・学生向け「みんなのひろば」というコーナーに寄せられた植物の謎への解説をまとめあげたものだ。我々人類や動物は植物がいなくては生きてはいけないこと、植物科学は食料や環境問題と密接に関連していることがよくわかる。 (ブルーバックス)



農業は人類の原罪である 進化論の現在

コリン・タッジ

イギリスの動物学者にして人気サイエンスライターの著者は言う。「耕作することが環境を破壊し、野生動物を滅ぼした」と。ユニークな視点で農業を問うた本だが、食糧増産を可能にしてきた農業と環境について論じる古典的な書と言える。一方、訳者の竹内久美子は、かつて京大の日高敏隆動物行動学教室に在籍後、科学ライターになり、代表作『そんなバカな 遺伝子と神について』はベストセラーになった。著者・訳者ともよく似たユニークな視点が日本語版のこの本を誕生させたのだろう。 (竹内久美子:訳/新潮社)



里山資本主義

藻谷浩介

著者は日本開発銀行(日本政策投資銀行)などを経て、地域経済、観光、人口動態を詳細に調査する地域エコノミスト。同氏は本のタイトルになった里山資本主義を「お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、いわば安心安全のネットワークを、あらかじめ用意しておこうという実践である」と言っている。この本は、森林と共生する生活・社会のあり方を考える上で、興味深い実例がいくつか紹介されている。グローバル化が進む社会において、また違う価値観を提案するものとして興味深く読める。 (NHK広島取材班/角川新書)



食・農学系

昆虫はすごい

丸山宗利

昆虫は、世界のさまざまな気候、環境に適応しており、種多様性が非常に高い。昆虫綱全体で80万種以上が知られている。これは現在知られている生物種の半分以上に相当する。昆虫は地球の歴史上、4億年前、すでに出現している。つまり、人類などとは別の意味で進化的に最も成功した生物が昆虫なのだ。著者はアリと共生する昆虫の多様性解明が専門の昆虫学者。昆虫科学という学問に関する現代の一般的読みものといえばこれ!と言えるだろう。 (光文社新書)



食・農学系

人を助けるへんな細菌すごい細菌 ココまで進んだ細菌利用

中西貴之

よく耳にする身近な細菌から、驚くべき生態を持つ細菌まで、様々な細菌が登場。実際にどのように微生物が利用されているか、またこれからどのように利用される可能性があるかという話が、とてもわかりやすく紹介されてる。 (技術評論社)



食・農学系

サバからマグロが産まれる!?

吉崎吾朗

激減するクロマグロの代理としてサバを代理の親にしてマグロを産ませることはできるのか。その研究に迫る。養殖生産魚をよりよいものにするために、魚の細胞にいかにアプローチしてきたか、またはしているかを読み取ってほしい。 (岩波科学ライブラリー)



食・農学系

働かないアリに意義がある

長谷川英祐

この本は、いわゆるニート問題をアリの行動から生物学的に解釈する道をあたえ、世間の注目を昆虫科学に集めたことで高く評価できる。「働き者」の代名詞の働きアリは実はほとんどの時間何もせずだらだら過ごしていること、個体ごとにみるとまったく働いていないものもいることを示し、そしてなぜそうなのか科学的に解き明かそうとしたこと、このような切り口は、高校生の知的好奇心をくすぐると思われる。ただし、昆虫科学という学問の専門的観点からは内容には誇張や誤りも多いという。 (メディアファクトリー新書)



割り箸が地域と地球を救う

JUON(樹恩)NETWORK、佐藤敬一、鹿住貴之

大学生や市民に森林や木材利用を理解してもらうために、あえて、間伐材から割り箸を製造し、大学生協の食堂で利用する運動を展開したことが書かれている。間伐材とは森林の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材。20年前は間伐材という言葉も一般的ではなく、木材利用=森林破壊と言われていた。しかし、地球温暖化防止の吸収源対策として、健全な森林の維持や適正な森林の管理のために、間伐材割り箸を通して、木材栄養、木質バイオマスの利用の啓発を行う内容になっている。著者のJUON(樹恩) NETWORKは、大学生協の呼びかけで1998年に設立されたNPO法人である。 (創森社)



食・農学系

人が学ぶ植物の知恵

荻原勲、平沢正、福嶋司

植物の体の基本からはじまり、植物の生理作用、植物が放つ花の香り、子孫を残す受粉や遺伝子のしくみまで、植物の持っているさまざまな知恵を豊富なイラスト入りで解説する。著者は、園芸学、植生学、作物生態生理学の専門家たちの共同執筆による。 (東京農工大学出版会)



食・農学系

動物のお医者さん

佐々木倫子

札幌市にある「H大学獣医学部」を舞台に、獣医師をめざす学生の日常をコメディタッチで描いている。ある獣医学系の現役の研究者によると、「獣医学生の日常を描いた漫画ですが、現実にもこんなおかしな先生は大学にいっぱいいます」とか。しかしなんといっても、動物の絵が上手く、ため息が出るほどリアルだ。文庫全8巻 完結セットも出ている。 (花とゆめコミックス)



バイオ工学系

水とはなにか ミクロに見たそのふるまい

上平恒

身近な水で特殊な性質に、4℃で密度最大になることがある。その理由だが、氷になると液体の水より体積が大きい(密度が小さい)が、温度が上げていくと氷が溶け、氷の結晶構造の隙間に水分子が入り込み、密度は上昇する。4℃を越えると氷の結晶はなくなり逆に水分子の運動が激しくなり拡散されるので、密度は減る。だから水は4℃で密度は最大というわけだ。それがどうしたと言われそうだが、この本はそれが生きものの生活環境において重要な役割を果たしていると述べている。初版は1977年に出た本だが、息長く読み継がれ、この本は2009年に新装版として発刊された。 (ブルーバックス)



もう牛を食べても安心か

福岡伸一

著者は分子生物学者であり、『生物と無生物のあいだ』でベストセラーとなった作家。この本は、日本に狂牛病の牛が発生したと大騒ぎになった頃に出版された。国内牛丼チェーンが米国産牛肉の輸入禁止により牛丼を2年以上販売中止するなど、まだ記憶に新しい。その後さまざまな日本の取り組みにより収束しているが、この本で、狂牛病がどのような経緯で発生したのか、同時に食の安全がどのように脅かされるのかを理解してほしい。食べることの意味を理解するにも適切な本ではないかと思われる。 (文春新書)



食・農学系

植物で未来をつくる

松永和紀

植物科学分野の研究者へのインタビューに基づき、植物のゲノムや遺伝子に関する研究の実例や成果をわかりやすく解説している。毎回違ったサイエンスライターが植物科学の研究者たちを訪ね、植物研究の面白さをレポートする全5冊の「まるかじり叢書シリーズ」の1冊。 (化学同人)


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