データから読む 都道府県別ジェンダー・ギャップ
共同通信社会部ジェンダー取材班:編(岩波ブックレット)
治部れんげ『「男女格差後進国」の衝撃』や神谷悠一『差別は思いやりでは解決しない』など、今の研究テーマとの関係で勧めたい本はたくさんありますが、1冊だけ導入として挙げるとすればこの本です。
私の研究では、企業の取締役会内のジェンダー多様性を中心に据えています。しかし組織内のジェンダー多様性の問題は、企業だけでなく、政治や行政など様々な分野でも存在しています。では日本国内における、そういった各分野でのジェンダー多様性はどうなっているか、各都道府県ごとの実情を平易にわかりやすくまとめた本です。この本を読んで、まず自身の住んでいる都道府県の現状を理解し、そこから問題関心を広げていただければと思います。
いかに女性役員を増やし、企業経営陣の多様性を実現するか
全上場企業の女性役員はわずか12.5%
「会社役員」というと、どのような人をイメージするでしょうか。たいていの人は、中高年の男性をイメージされるのではと思います。これは実際のデータでも裏付けられており、内閣府男女共同参画局が公表した資料によると、2024年時点で全上場企業の役員のうち女性はわずか12.5%にすぎません。これは国際的にみても低い数値であり、女性役員の登用促進が課題となっています。
企業不祥事を防ぐには「多様性」がカギ
もっとも、女性登用を促進するべき理由は、グローバルスタンダードや男女平等にのみ起因するわけではありません。
旧ジャニーズ事務所やフジテレビの問題など、企業不祥事がしばしばメディアで取り上げられています。企業不祥事にも原因は様々ありますが、近時の不祥事に共通するのは、経営に携わる会社経営陣が同質・同類の者で固まっているので、社外から見れば異常なことでも、内部でしか通用しない論理が社内でまかり通っており、結果、異常さに気づかないことです。
このような事態を防ぐには、どうすればよいか。その答えの1つが、経営陣の内部に、部外者や内輪の論理に左右されない者を置くことであり、より具体的には取締役会に、それまでの構成員(中高年男性)とは異なるタイプのメンバーを加える、即ち取締役会構成員に多様性を持たせることです。
海外の動向も踏まえ、方法を探る
では、多様性を持たせるにはどうすればよいか。海外では、取締役のうち最低1名は必ず女性を加えることを法律で定めるところもあります。ただしこれに対しては逆差別である等の反発もあります。どのような方法が望ましいのか、海外の動向も踏まえつつ研究をしているところです。
「取締役会構成員の多様性についての意義と課題」
◆学んだことはどう生きる?
卒業生は、民間企業はもちろんのこと、国家・地方公務員になったり、弁護士になったりと様々です。
| Q1.18才に戻ってもう一度大学に入るならば、学ぶ学問は? 高校時代は世界史が大好きだったので、歴史学を志すと思います。 |
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| Q2.一番聴いている音楽アーティストは? ジャンルではジャズピアノで、とくに山中千尋や大西順子が好きです。 |
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| Q3.大学時代の部活・サークルは? ジャズサークルとフットサルを(少しだけですが)やってました。 |
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| Q4.大学時代のアルバイトでユニークだったものは? アイススケートのリンク設営です。室内のゴーカート場だった場所に、断熱材やら防水シート・冷却管などを敷いて、さらに散水などをして最終的にはアイススケートができるくらいの氷を張るという肉体労働でしたが、何もないところから少しずつリンクができあがっていく過程は楽しかったです。 |

