いつでも・誰でも・どこでも高精度な医療診断を 超音波診断技術の研究
体の状態を正確に映像化するのは難しい
高齢化社会では、「いつでも・誰でも・どこでも」高精度な診断治療ができる環境が必要です。情報通信技術は日々進化していますが、いかにして体の状態を正確に把握するのかは依然として難しい課題です。
X線やMRIは高精度に画像診断ができる技術ですが、在宅や救急の現場において、超音波が注目されています。超音波は胎児の診断でも使われるように安全な装置でリアルタイムで診断できる、ポータビリティに優れているということが特徴です。一方で、生体の性状(物理的な性質)をいかに正確に映像化するかという点に難しさがあります。
可視化できなかった筋膜の硬さが把握できる
私は音に興味がありますが、人に役立つ超音波診断技術の研究を行っています。今研究しているせん断波(地震学でいう縦波と横波のうち、横波に相当)は、組織の硬さの違いがわかる、これまでは可視化できなかった筋膜の弾性状態を把握できるという利点があります。
この研究では、物理現象の把握がとても重要です。生体構造は人によって様々ですが、一般的な波動伝播モデルを構築し、妥当性を検証することが重要な点です。また、これらを検証するためのシステム開発や医師との連携が必須です。そのために、生体模擬ファントムの製作と実験、解析、医師との打ち合わせを日々行っています。
現在は、筋肉、肝臓、肺の研究開発をしていて、研究室内の実験だけではなく、動物実験や患者さんの実験も行い、研究を進めるのは簡単ではないですが、新しい結果が出た時にはとても嬉しいです!「いつでも・誰でも・どこでも」良い医療診断治療が受けられる世の中を夢描いて研究しています。
中高生のときにブラスバンド部に所属していて、楽器や音に興味がありました。当時、まだ海外留学へのチャンスがそれほど多くはなかった時代ですが、大学では海外留学をしたいという希望がありました。東京工業大学は留学生が多いと友人から聞き、東工大に入学し、短期留学をすることができました。
もともとは聴覚など音を聞く方の研究に興味がありましたが、滞在した研究室が超音波治療の研究をしていたことが現在の研究のきっかけになりました。
「高分解能連続せん断波映像法による病的組織マクロ構造のin vivo映像化とその臨床展開」
◆ 田原研究室HP
私の所属する電気電子系は医療系はそれほど多くはなく、通信、パワーエレクトロニクス、回路など素晴らしい実績のある先生方が多くいます。また、情報通信系には画像処理や生体信号処理の専門の先生が多くいます。強みとしては、医療超音波だけではなく、他の領域も横断して勉強ができること、新しいアプリケーションの模索やベンチャー企業など、多くの機会があり、世の中に自分の技術を応用したい人にはとても向いている環境だと思います。
| Q1.学生時代に/最近、熱中したゲームは? ファイナルファンタジー |
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| Q2.大学時代の部活・サークルは? ブラスバンド部 |
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| Q3.大学時代のアルバイトでユニークだったものは? ドーナツ屋さんでドーナツを作るところから、販売、閉店後の片付けまで一通り仕事をしたこと |

