学問を選ぼう。注目の研究と学べる大学がわかる!
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2011年3月11日、東日本にマグニチュード9.0の大地震が発生した。そして地震による津波が岩手県、宮城県、福島県などの沿岸部を襲い、津波によって東京電力福島第一原子力発電所事故が起こって、大量の放射性物質が放出された。
こうした自然災害に関係する学問は、防災については【自然災害科学・防災学】、避難については【社会システム工学・安全システム】の研究領域となる。そして東日本大震災では、過去の災害の記録から学ぶ大切さがわかり、歴史的な研究(【史学一般】)が注目された。また、地震が起こるメカニズムの解明や予測は【固体地球惑星物理学】、津波は【気象・海洋物理・陸水学】、津波を防ぐ防潮堤の建設などは【水工学】の領域、原子力発電所の安全対策は【原子力学】の領域となる。
東日本大震災では、首都圏の沿岸部では液状化現象が起こったが、地震に強い地盤作りは【地盤工学】の研究領域。また、東京では交通が麻痺して大勢の帰宅困難者が出た。こうした対策や地震に強い国土作りは【土木計画学・交通工学】の研究領域となる。
2020年現在、まだ仮設住宅からの引っ越し先がみつからない人もあり、被災者の心のケアも必要。土壌の除染や廃炉に向けた汚染水の問題もある。東日本大震災については、ここで紹介した以外にも、理系、文系を問わず、様々な学問分野から対策が考えられている。