「ゴッド」は神か上帝か

柳父章

近代中国では西洋文明との接触により、大量の新語が造られました。その際にカギとなるのは「翻訳」でした。特に、その言語にはそれまで存在していなかった事物や概念などを、どのようにその言語で表現するのかは、翻訳者や言語の性質より違いが生じます。

近代以降、中国語が新しいことばをどのようにして生み出してきたのか、また今の私たちの「当たり前」がどのようにして形成されたのかという仕組みを、キリスト教用語の中国語への受容から、その一端を解き明かしています。 (岩波現代文庫)

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