まねが育むヒトの心

明和政子

この本は、ヒトの心がどのようにして成立してきたか、その進化の過程をヒト、チンパンジー、サルと比較。最近の研究トレンドである「共感」の重要性について説明している。著者の京大霊長類研究所時代の恩師は、松沢哲郎博士。チンパンジーに言葉を教える「アイ・プロジェクト」で有名な動物心理学者・霊長類学者だ。同研究所を経た著者は、ヒトの心だけでなくチンパンジーの心も対象にする比較認知発達科学という新分野を開拓。自らの妊娠・出産・育児体験を踏まえ、赤ちゃんが見せる「まね」を観察し、ヒトらしい心の発達の条件を科学的な解明に挑んでいる。 (岩波ジュニア新書)

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