貝が語る縄文海進 南関東、+2℃の世界 増補版

松島義章

縄文海進とは、約1万年前(縄文時代前期)、最終氷期のあと気候が温暖化に転じ、現在の海面より約2~3メートル高くなったことを指す。その証拠に、当時の海岸線にあたる場所に多くの貝塚が存在することが知られる。この本では、アサリやハマグリなど身近な貝類について、過去の気候や地形、また地層のでき方や貝塚からの出土状況など、古生物学の研究内容がさまざまの情報を統合しつつ、具体的に解説されている。また、化石だけを扱うのではなく、地層、年代、環境等、まわりの環境との関係を考えながら研究がなされていることを紹介している。 (有隣新書)

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