日本沈没
小松左京
1973年(昭和48年)に刊行された小松左京によるSF小説。「日本人が国を失い放浪の民族になったらどうなるのか」をテーマに据えて、日本列島の沈没をテーマに描かれた小説だが、興味深いのは著者の地球物理学への関心の高さ。日本列島を沈没させるという大掛かりな舞台設定のために駆使されたのが、当時やっと認知され始めていたプレート・テクトニクスであり、この作品はその分野を広く紹介する役割をも果たしたという。映画化もされている。
(小学館文庫)
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