現代社会って、経済って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

経済学

インベスターZ

三田紀房

漫画でありながら、現実の経済を理解するうえで大変有益な本。特に、ビジネスの第一線で活躍されている実在の人物が本編や巻末の対談で登場し、自分の経験等を語っているため、高校生のみなさんにとっても役に立つことが多いだろう。経済に関心がある人もない人も、まず、この本を読んで進路について考えてみてほしい。 (講談社コミックス)



経済学

図解雑学 ゲーム理論

渡辺隆裕

ゲーム理論は、相手の行動を予測推理し、理想的な戦術や戦略を導き出す方法だ。このゲーム理論の基本的な内容を図解でわかりやすく説明している。ゲーム理論は理論経済学において中心となる理論だが、他の様々な分野で用いられているので、経済学に偏らない内容となっており、文系、理系に限らずゲーム理論が楽しめる。著者の首都大学東京の渡辺隆裕先生は、「本書を中学や高校の時に読んでゲーム理論を勉強してみたくなったと言って私のゼミに来る学生もいます」と語る。 (ナツメ社)



経済学

超ヤバい経済学

スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー

全世界発行部数400万部のベストセラー『ヤバい経済学』の続編。「酔っ払って歩くのと酔っ払い運転、どっちが危険?」「テロリストを捕まえるには?」といった“ヤバい”話題を扱い、経済学の知識がなくても読める。人々は自分が幸福になるよう、つまり、自分にとって得になるよう行動している。しかし、その行動基準は正義や善意だけでは説明できず、また正義や善意の観念が誰しも同じとは限らないこと、一般に信じられていることでも、数字を分析すると真実でない時があることが書かれている。だから、人々が何を得と考えるかを明確にしないと、良い政策や法律は作れないということがよく理解できる本。その意味で理論経済学の意図がわかる。 (望月衛:訳/東洋経済新報社)



学問のすゝめ

福澤諭吉

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」。この有名な一文ではじまる。「学問が何故大切なのか」という福沢諭吉の主張を知ることができる。その輝きは現在でも失われていない。『学問のすすめ 現代語訳』がちくま新書から、斎藤孝先生訳出ているが、できれば原典(文語体)で読みたい。 (岩波文庫)



社会学

部長、その恋愛はセクハラです!

牟田和恵

アルバイトをすることになる女子高校生に、是非とも読んでほしい一冊。いかに大人の男性が「勘違いで」本気に恋愛モードになっていくか、注意に必要であるかがわかる本だ。セクハラ問題の第一人者が、豊富な具体例を紹介しつつ警鐘を鳴らす。 (集英社新書)



経済学

その数学が戦略を決める

イアン・エアーズ

病気の診断やヒットする映画の台本づくりなどに大量のデータを分析した結果が用いられている。それらの事例を通じ、データ統計分析の重要性や可能性を論じている。この本を通じ、合理的にものごとを決めることの重要性を理解してほしい。 (山形浩生:訳/文春文庫)



社会学

男性の非暴力宣言  ホワイトリボン・キャンペーン

多賀太、伊藤公雄

ジェンダー論は女性だけの問題ではない。暴力と結びつけられがちな男性性からの脱却は、女性に対する暴力、いじめなど問題の解決には不可欠だ。私たちの社会で男性が背負う、男性のありかたを見直すことは、男性自身の解放につながるだろう。 (岩波ブックレット)



プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

マックス・ヴェーバー

先進工業国の二つのタイプを、ドイツとイギリスを例にとって説明している。例えば、時給あがるとたくさん働くようになる国、逆に働かなくなる国といった、身近な例を挙げ示すとともに、その相違の歴史的理由を宗教、倫理観など人々の考え方も含めて説明している。ドイツの政治学者、経済学者の1904-05年の執筆。 (大塚久雄:訳/岩波文庫)



社会学

生活保障 排除しない社会へ

宮本太郎

社会保障のみならず雇用も併せた「生活保障」の観点から、現在の社会保障をめぐる問題がよく描かれている。スウェーデンなど北欧の事例も紹介しており、日本が進むべき社会保障の道を示そうとしている。 (岩波新書)



ヒトラーの呪縛 日本ナチ・カルチャー研究序説

佐藤卓己:編著

サブカルチャーに興味のある人にお奨めしたい。小説、映画、マンガ、ミリタリーカルチャーなどにおける「ナチス文化」について解説。日本の「歴史観」にひそむ問題を知ることもできるだろう。 (中公文庫)



いま生きる階級論

佐藤優

教育格差をはじめ、労働・商品・資本・国家・階級・格差などの概念をさまざまな文献を通じて読み解いて行く講義録。人生の指針となり得るヒントがちりばめられている。同じ著者による『いま生きる「資本論」』(新潮文庫)と併読するとよい。 (新潮社)



社会学

科学は誰のものか 社会の側から問い直す

平川秀幸

遺伝子組み換え作物から再生医療まで、私たちは暮らしに関わる科学技術の問題にどう向き合っていけばいいのだろうか。科学の営みと市民社会との関わりについて、文系のアプローチを通じて考えることを促す入門書。 (生活人新書)



社会学

ルポ 虐待 大阪二児置き去り死事件

杉山春

いま、日本社会で子育てがどれほどの労力を、母親にかけているのか。そして、世間でスキャンダラスに報道される母親による「虐待」。これは実は、本人の問題というより、育児をする母親に対して日本社会が冷淡であること、無理解であること、母親の負担を共有しないという態度から生じていることがよく理解できる本だ。母親ひとりに責任を押し付ける社会が、いかに母親だけでなく、子どもにも悲劇をもたらすかも明らかにされている。 (ちくま新書)



教育・心理系

行動経済学 経済は「感情」で動いている

友野典男

経済を動かすのは、経済理論そのものではなく、感情を持った「人」である。人は合理的に動いているつもりでも合理的ではないし、選好の基準もうつろいやすい。経済を紐解くために人の心理を知る。著者は経済学者であるが、心理学的研究が数多く紹介されている。 (光文社)



空洞化のウソ 日本企業の「現地化」戦略

松島大輔

経産省の現役官僚が執筆した本。ここ30年来言われてきた、産業の「空洞化」について、様々な事例の検証を含め再検討を行っている。本書で著者が示した解で国内問題が本当に改善するのかの根拠はやや不足している感はあるものの、地方の中小企業において海外展開が進んでいることや、それが将来日本にもたらす影響を考察した点は、今後の国内地域経済を考える上で重要な視点を与えてくれる。本書は、産業政策・中小企業政策・産業集積政策に特化した内容となっているが、これらの政策を地理学的視点から読んでいくと、立地地域の状況を把握することなく、こうした政策を語ることはできないことが理解できる。 (講談社現代新書)



社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」

マックス・ヴェーバー

「すべてを説明できる唯一の理論」などを作ることは、経済も含め、社会科学の領域ではできないということを明確にした本。また、そうした理論をなぜ作れないのか、その事実にどう向き合うべきなのかが、深く考え抜かれている。マックス・ヴェーバーは、高校生にはやや難しいが、経済思想、社会思想史を学ぶにあたり非常に重要な本なのでおすすめしてみたい。 (富永祐治、立野保男:訳、折原浩:補訳/岩波文庫)



不思議フランス 魅惑の謎

藤野敦子

日本とフランスの違いを、恋愛・仕事・家庭・食など身近なテーマで面白おかしく解説しつつ、その理由を歴史的・文化的・制度的観点から真面目に解き明かす。フランスの「不思議」を突き詰めると、日本社会の課題が見えてくる。本書の学問としての側面は、一つは、社会科学の調査方法を用い、仏・日で実施したアンケート調査やインタビュー調査から得られた客観的なデータを基に執筆されている点。もう一つは、テーマに関連した「政策・制度」に触れている点。フランスが、出生率のチャンピオンと言われるほど出生率が回復したこと、女性が活躍する国になったことなどにつながったフランスの制度・政策を紹介している。
(春風社)



新版 原子力の社会史 その日本的展開

吉岡斉

第二次世界大戦から福島第一原発事故まで、日本の原子力開発はどのように進められてきたのか。そして、国際社会における核開発問題の変遷を分かりやすく紐解く一冊。基本文献として素晴らしく、ぜひ推薦したい。 (朝日新聞出版)



社会学

生殖医療はヒトを幸せにするのか 生命倫理から考える

小林亜津子

不妊を補助的に解決するために始まった生殖医療は、現在その枠を超え、新型着床前診断で健康に育ちうる胚のみを選ぶことや、未婚女性が若い卵子の凍結保存を求めるようになっている。技術と発明の進歩、そしてそれらを欲する人の欲求は留まるところを知らない。生命倫理の観点から、この問題を解説、展望していく。 (光文社新書)



経済学

データはウソをつく 科学的な社会調査の方法

谷岡一郎

数値や統計データは大きな説得力を持つがゆえに、扱い方を間違えると事実と全く異なる危険性がある。社会科学における「事実」とは何か、マスコミによる世論の誘導、健康に関するデータなどのテーマで、統計データを扱う際の落とし穴について、丁寧に仮説がなされている。 (ちくまプリマ―新書)


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