人工知能で動く仮想ロボット「ホイールダック2号」を主人公に、ロボットがどうやって賢い知能を獲得できるか、イラストを交えてストーリー仕立てで紹介する。人工知能に関連する基本的な理論がわかる。 （講談社）

ロボットやAIが急速に日常化しつつある現在、考えるべき問題点や、文化によるロボット観の違い、そして未来の人間社会の予測などが書かれています。人文社会科学の視点から科学技術の過去から未来を読み解く本。 （岩波ジュニア新書）

ロボットとは、人の作業を自律的に行う装置や機械のこと。だからより人間らしいロボットを作るには、人間についての様々な知識が必要になる。その一方、開発された人間らしいロボットは、人間の様々な性質を教えてくれる。この本で著者は、研究活動の中で開発してきた様々なロボットを紹介しながら、研究の過程で感じてきたことについて、疑問や戸惑いを含めて率直に語っている。 （講談社現代新書）

「知能」「賢さ」とは何かという古くて新しい問いに対して、ロボット研究を通じて答えを探ろうとする研究者たちの議論が紹介されている。人間のように「賢い」ロボットを作るためには結局のところ人間をよく知る必要があるという点をぜひ知ってほしい。少々専門的だが、高校生にもぜひチャレンジして読んでほしい。 （瀬名秀明、浅田稔、銅谷賢治、谷淳、茂木健一郎、開一夫、中島秀之、石黒浩、國吉康夫、柴田智広：著、けいはんな社会的知能発生学研究会：編／ブルーバックス）