Arduinoをはじめよう
Massimo Banzi、Michael Shiloh
機械系の学生は、電気工学や電子工学などの電気系の学問が「電気は目に見えないから何となく取っつきにくい」と考えて避けてきたことが多いと思う。しかし、今日使われている機械や大きな構造物でさえ、モータを使った制御やセンサの利用抜きには考えられなくなってきている。メカニクス+エレクトロニクス=「メカトロニクス」という日本発の造語が世界で通用するようになったように、機械技術者にとり、もはや電気・電子技術なくしては設計はできなくなりつつある。そこで、Arduino(アルドゥイーノ)のように簡単な制御CPUを利用し、自分でメカトロ装置を「作ってみる」ことが、今後の機械技術者に求められている。そのための入門書だ。自分でArduinoのキットを購入して実戦してみるのにうってつけの解説書である。
(船田巧:訳/オライリー・ジャパン)