統計学は膨大なデータを分析し、統計モデルや理論を研究するための学問です。データから効率よく情報を抽出し、ビジネス分野に役立てたり、リスク評価に活用したりするために重要な分野です。日本の統計学は、公官庁統計や経済統計に統計数学が結びつき発展してきましたが、IoT、インターネット通じたビッグデータの集積が可能になり、これを解析することにより統計学が果たす役割は、より大きなものになってきています。
様々な統計をリスク評価に活用
私は統計学を専門にし、製品の品質や信頼性に関するデータや、スポーツ解析に役立つデータなど、様々なデータを扱っています。大きな柱の1つが、自然災害に関するデータです。過去の地震や津波・土砂崩れなどといった自然災害のデータや、地殻変動、活断層、標高といった地理的なデータを利用して、統計学的な目線から、被害予測のシミュレーションなどを行っています。様々なデータを空間的、時間的に分析することにより、リスク評価を行い、安全性に対する指標作りができると考えています。
一般的な傾向は?
- ●主な業種は→製造業、金融業、製薬業、学校
- ●主な職種は→IT技術者、統計分析家、教員
- ●業務の特徴は→統計的データ分析
分野はどう活かされる?
製造業であれば、品質管理、信頼性技術者、マーケティングにおける需要の予測。製薬メーカーであれば臨床試験データ分析。