触媒・資源化学プロセス

リサイクルが容易な高性能プラスチックの合成を可能にする高性能触媒


野村琴広 先生

東京都立大学 理学部 化学科/理学研究科 化学専攻

どんなことを研究していますか?

環境問題に対する対策として、原料が入手容易でリサイクル容易、にもかかわらず優れた機能を発揮するオレフィン系ポリマーの開発が注目を集めています。この種のプラスチックは高温になると溶解するので、再び成形が可能で、環境への負荷を抑えた材料として、新しい材料開発が活発です。

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私はこのオレフィン系ポリマーの合成において、反応を効率よく進行させるまったく新しい触媒設計の概念を基に、高性能分子触媒を創り出しました。それにより、従来触媒では合成できない、リサイクルのより容易な、実用性の高い新しい機能材料の精密合成に成功しました。

環境に負荷をかけず、効率的な合成法を設計

また、医薬品や農薬、電子・光学材料などのファインケミカルズを、二酸化炭素の副次的排出や廃棄物をできる限りおさえて、環境に負荷をかけずに効率よく合成するための触媒の開発に取り組んできました。一部の触媒は実用化もしています。

このように、反応を効率よく進行させる触媒の設計・開発により、副生成物を格段に削減する化学プロセスの開発や、今迄合成できない高機能材料の創製に取り組んできました。

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研究室のみなさんと。留学生もいます。

学生はどんなところに就職?

一般的な傾向は?
  • ●主な業種は→化学企業、素材・材料企業
  • ●主な職種は→研究職、または開発職
  • ●業務の特徴は→化学品や材料関連の研究開発

本コーナーは、中高生と、大学での学問・研究活動との間の橋渡しになれるよう、経済産業省の大学・産学連携、および内閣府/科学技術・イノベーション推進事務局の調査事業の成果を利用し、学校法人河合塾により、企画・制作・運営されています。

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