ことば・物語って、歴史・文化って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

文学・芸術

三国志 運命の十二大決戦

渡邉義浩

映画『レッドクリフ』では、『三国志演義』前半のクライマックスシーンである赤壁の戦いをアクション映画として描いていたが、『三国志』には他にも、手に汗握る数々の決戦がある。その中から、赤壁の戦いはもちろんのこと、虎牢関の戦い、官渡の戦い、長坂の戦いなど12の戦いの実際を、日本の『三国志』研究の第一人者が、戦い前後の歴史とともに解説する。 (祥伝社新書)



和本のすすめ 江戸を読み解くために

中野三敏

和本とは、手漉きの和紙を用いて作られた本のこと。近代以前の日本文化を理解するのに欠かせない和本について、変体仮名を読み解くなど和本リテラシーの重要性を述べた上で、和本の作り方、江戸の出版事情など、幅広く解説している。 (岩波新書)



歴史・地理

古代オリンピック

桜井万里子、橋場弦:編

古代ギリシアで開かれたスポーツの祭典、古代オリンピック。古代ギリシア人が大変重視した古代オリンピックの実情を、考古遺物や文献史料、碑文史料などから分析しており、古代ギリシアの人々が私たちとは異なる世界観の中で暮らしていたことを知ることができる。またさらに、近代オリンピック創設したりした近現代ヨーロッパ世界の人々が、古代ギリシアという「過去」をどのようなものとみなし、どのように利用していたのか、歴史観の変化にも触れることもできる。 (岩波新書)



ヒストリエ

岩明均

古代ギリシアが舞台、アレキサンダー大王に仕えた書記官・エウメネスの物語。思想家アリストテレスなども登場する。個人や集団がそれぞれの背景・文脈・世界観に束縛されつつ、相互に作用を及ぼし合って歴史を形作っていく描写が、とても興味深い作品だ。(ただし、青年向けの漫画のため、残酷な描写が冒頭から頻繁に登場するため苦手な人にはお勧めできないので注意してほしい。) (講談社コミックス)



歴史・地理

古代への情熱

シュリーマン

実業家として成功した著者が、私財をつぎこんでギリシア神話に登場するトロイアを発掘し、その存在を実証していく自伝。シュリーマンが少年時代から成人するまで情熱を持ち続けたことが、物事を成就させたのだということが生き生きと伝わってくる。 (村田数之亮:訳/岩波文庫)



心で知る、韓国

小倉紀蔵

韓国の哲学と文化に通じた気鋭の著者が、韓国人の行動と意識の背景を、心・身体・愛・美・文化・人間関係・社会・言葉・宗教・空間・時間・他者の12のキーワードから解説する。韓流ドラマや食文化など、親しみやすい話題もあるが、韓国の人々の内面を知る手立てとなる、「恨」や「理」・「気」、道徳、美意識や礼儀などがわかる。 (岩波現代文庫)



外国語を学ぶための 言語学の考え方

黒田龍之介

外国語を学ぶことを料理に例え、日本にいても外国語を学ぶことはできるということ、複数の外国語を学ぶことの意義など、外国語をどのように学んだらよいかについて興味深い提案が書かれている。外国語学習法としての言語学入門書。 (中公新書)



海を渡ったモンゴロイド 太平洋と日本への道

後藤明

南太平洋、ポリネシア、ハワイなどの神話や文化の起源を、日本の神話や古代文化と関係づけながら、考える。また、人類がどうやって海を渡ったか、その際に星や波や鳥を見てどのように進路を定めたのかがわかる。 (講談社選書メチエ)



歴史・地理

イギリス帝国の歴史 アジアから考える

秋田茂

欧米経済史では語られてこなかった近現代のアジア経済史をグローバルな視点で詳しく扱っている。近現代のイギリス帝国の経済的・文化的膨張が、アジア世界でどのように展開されたのか、どのような影響をアジア諸国にもたらしたのか、そして、今日、アジア諸国は欧米世界に対してどのような影響を及ぼしているのか、以上3点の視点から読んでもらいたい。 (中公新書)



文学・芸術

諸葛孔明伝 その虚と実

渡邉義浩

『三国志』に登場する劉備の軍師として知られる諸葛孔明。著者は『三国志』、『後漢書』、『後漢記』、『華陽國志』などの資料の分析を通し、「正史」としての『三国志』や時代小説『三国志演義』に描かれる、諸葛孔明の虚像と実像に迫る。 (新人物文庫)



文学・芸術

三国志 演義から正史、そして史実へ

渡邉義浩

184年、中国で黄巾の乱が起こると、後漢は動揺し、戦乱の時代を迎えて、やがて魏、蜀、呉の三国が鼎立する。この時代の「正史」が歴史書の『三国志』。明代に時代小説となったのが『三国志演義』で、劉備、関羽、張飛、諸葛孔明、そして曹操、孫堅など魅力ある人物が大活躍する。日本でもこれらを下敷きにした小説、ゲームが作られている。なお『三国志』は「正史」といっても書き手の偏向があり、史実とは限らない。本書は『三国志演義』を入口に、「正史」、さらに史実へと読者を誘う。学術書ではないが、三国志の時代の政治や文化を知ることができる。 (中公新書)



文学・芸術

漢詩のレッスン

川合康三

試験に合格した喜び、恋人との別れ、はるかな故郷への思いなどを詠んだ、唐代の絶句15首がわかりやすく解説。現代に生きる我々にも共有できる様々な思いに共感を抱くことも、詩を読む楽しみのひとつだが、その思いがどのような言葉で表現されているかを味わうことにこそ詩を読む面白さがある。詩人というのは、どんなに深刻な思いを描く場合でもそれをどのような言葉で表現するかを思い悩み、その活動を楽しんでいるふしがある。中国文学研究の面白さのひとつは、詩人が心の奥深いところで楽しんでいる活動を追体験することだと言えるだろう。 (岩波ジュニア新書)



沖縄「戦後」ゼロ年

目取真俊

沖縄に米軍が駐留しているままでは、沖縄に戦後は訪れていないと日本人に問いかける。戦後70年を過ぎた現在、沖縄を改めて知る上で格好の本。 (生活人新書)



哲学・思想 科学技術

火の鳥

手塚治虫

本書は、様々な意味で生命論や産業考古学に関連している、壮大な「科学哲学」の書でもある。20世紀の日本と世界を代表する名作である本書に加え、ほかの手塚先生の作品も、できるだけ多く読んでみてほしい。 (小学館クリエイティブ)



歴史・地理

李鴻章 東アジアの近代

岡本隆司

李鴻章は、東アジア近代史の転換点となった日清戦争の清朝側の最高指導者。彼は、官僚として出世街道を歩み始めてまもなく、太平天国や第二次アヘン戦争に直面し、近代兵器を手始めにヨーロッパ近代の科学や技術を取り入れる。この「洋務運動」と呼ばれる近代化政策の中で、次の時代を担う新しい人材が育っていく。大まかにいえば、日本の幕末・明治維新と似ているが、社会や政治のあり方が日本と違うため、その展開も異なり、日清戦争の勝敗を分ける。本書は、李鴻章を通じて、日清戦争前後の清朝を描く。日本と中国の近代化を単なる成功例・失敗例ととらえるのではなく、そこから現代にも通じる中国の特徴を捉えようとする点で、本書はアジア史研究の最近のトレンドを代表しているといえる。 (岩波新書)



大学生のための文学トレーニング 近代編

河野龍也ほか

文学を「読む」ものから「考える」ものへ。単なる感想文とは異なる「レポート」や「論文」の書き方に戸惑う学生を対象に、近代文学研究の歴史と方法を知ってもらうために編まれた一冊。「大学生のための」とあるが、文学史の暗記に疲れた受験生、文学の面白さがよく分からないという高校生にこそ手に取ってほしい。本書収録の資料を使い、調べものをすることで、同じ作品から全く違った光景が見えてくる「文学研究」の醍醐味を実感することができる。収録資料は、写真・地図・新聞記事など、原資料が極力そのまま掲載されている。「トレーニングシート」が付いており、簡単な創作をしたり、他の学生と意見交換したりする課題もあって楽しめる。 (河野龍也、佐藤淳一、古川裕佳、山根龍一、山本良:編著/三省堂)



文学・芸術

ファッションから名画を読む

深井晃子

美術に興味がある人もない人も、自分なりの着眼点があると、より作品鑑賞を楽しむことができる。ファッションもその一つ。大きな手掛かりとなる。本書は、誰もが一度は目にしたことがある名画を「ファッション」という切り口で捉えたとき、何が見えるのかを丁寧に教えてくれる。これまでなんとなく美術作品を見ていた人も、本書を読んだ後は、きっと新しい絵画の魅力に気づくことだろう。 (PHP新書)



文学・芸術

言語学とは何か

田中克彦

本書の「はじめに」に「二十世紀の学問としての言語学が何につき動かされ、何をめぐって争い、全体としてどのような方向を目指してきたのかを見ることである」とあるように、学問としての言語学とは何かということ、また、社会と言語は決して切り離せないということを学ぶことができる。言語学に初めて触れる人には難しいかもしれない。 (岩波新書)



言語学の散歩

千野栄一

言語学の、一般向けのエッセイ集。月刊『言語』誌に好評連載のものに加筆・推敲した23篇が収められている。本書は平易かつ面白いのだが、学問的レベルは高く、言語学で研究されている問題もわかるようになっているので、言語学の入門書でもある。 (大修館書店)



反楽園観光論 バリと沖縄の島嶼をめぐるメモワール

吉田竹也

青い空、白い雲、サンゴ礁や熱帯魚などに彩られた「楽園」の甘美なイメージは、癒しをもとめる観光客を引きつけるが、世界の各地にあるそうした「楽園」観光地の多くは様々な問題を抱えている。本書は、インドネシアのバリ島と日本の沖縄を例に、楽園観光とは何か、そのメカニズムを考察した、南山大学吉田竹哉先生の著書。本書から、観光の可能性と限界について考えてほしいと語る。吉田先生は、さらに、楽園観光地に生きる人々にとっての観光とは何かに主題を移し、人類学やその周辺諸学の幅広い知見を総合した研究に取り組んでいる。 (樹林社)


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