ことば・物語って、歴史・文化って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

学校では習わない江戸時代

山本博文

江戸時代がよくわかる一冊。参勤交代はトラブル続き、地方自治のルーツは一揆にあり。史実の背景や、イメージとは反する江戸の歴史を見せてくれる。固定観念にとらわれずに歴史を見ていくことの大切さを教えられる。 (新潮文庫)



文学・芸術

表現を味わうための日本語文法

森山卓郎

教科書に載っているような文章をはじめとして、詩人や作家の文章、ヒットソングの歌詞や駅のアナウンスなどなど。さまざまな日本語の表現に接したとき、日本語の仕組みを知っているとこんなにも読み方が変わる、味わえるということが実感できる。知的好奇心をくすぐる一冊。 (岩波書店)



ボードレール 他五篇 ベンヤミンの仕事2 

ヴァルター・ベンヤミン

ベンヤミンは、20世紀前半のドイツの文芸評論家、哲学者。ユダヤ人だったため、1930年代にパリに亡命。本書に収められた6篇の中の「歴史の概念について」「複製技術時代の芸術作品」は、現代を考察する上でも有意義な作品だ。 (野村修:編訳/岩波文庫)



歴史・地理

足利義満 公武に君臨した室町将軍

小川剛生

室町幕府の権力を確立し、金閣寺を建立した、三代将軍足利義満。新史料を丹念に検証し義満の生涯をたどる。史料に基づいて事実を解明するという文学研究・歴史学研究の基本を知ることができる。 (中公新書)



哲学・思想

反知性主義 アメリカが生んだ「熱病」の正体

森本あんり

アメリカ大統領選でのトランプ氏の勝利をめぐり、話題となった「反知性主義」。その「反知性主義」を、アメリカ的な背景から説明する。ハーバード大学の設立から、キリスト教信仰の持つ平等主義を足がかりに、知性と権力の結びつきに対する反発として反知性主義が成立した。本書を通して、人間の信念や信条が社会の決まり事を動かし、歴史を作ってゆく過程を見ることができる。人は社会や環境や境遇に影響されるが、逆にそれらを形成する力も持つ。だからこそ人は、時代や地域ごとに新しい制度や組織を作ることができるし、それを使命として背負ってもいる。また、自分が知っていると思っていることに、実は別の側面があることを知ってもらいたい。 (新潮選書)



歴史・地理

王陵の考古学

都出比呂志

日本の前方後円墳、秦の始皇帝陵、エジプトのピラミッドなど、世界各地のある王陵・王墓を紹介・比較し、王陵というモニュメントが出現する背景と歴史的意義を探る。本書は、地域に根ざした学問と位置づけられることの多い考古学にとって、それとはやや異なる趣を持つ。一見異なる脈絡をもって出現したものと捉えられがちな各地の王陵を比較し、共通点を見出す。地域を超えた人間行動の共通性や、そうした共通性が生み出された背景を探るという比較考古学の手法は、新たな研究視点の実践といえるもので、考古学の現代社会に果たす役割や可能性を模索する上でも重要だ。考古学による歴史のダイナミズムを感じることができる。 (岩波新書)



文学・芸術

三国志 演義から正史、そして史実へ

渡邉義浩

184年、中国で黄巾の乱が起こると、後漢は動揺し、戦乱の時代を迎えて、やがて魏、蜀、呉の三国が鼎立する。この時代の「正史」が歴史書の『三国志』。明代に時代小説となったのが『三国志演義』で、劉備、関羽、張飛、諸葛孔明、そして曹操、孫堅など魅力ある人物が大活躍する。日本でもこれらを下敷きにした小説、ゲームが作られている。なお『三国志』は「正史」といっても書き手の偏向があり、史実とは限らない。本書は『三国志演義』を入口に、「正史」、さらに史実へと読者を誘う。学術書ではないが、三国志の時代の政治や文化を知ることができる。 (中公新書)



歴史・地理

古代ギリシアの女たち アテナイの現実と夢

桜井万里子

古代ギリシアのポリスの中でスパルタと並んで最強の国力を誇った都市アテナイ。徹底的な男社会を築いたアテナイの女性に焦点を当てる。世界中で注目を増しているジェンダー史の視点から、古代ギリシア世界を見直し、古代民主政下に暮らした女性たちの実像に迫る。 (中公文庫)



文学・芸術

ムーミンパパの思い出

トーベ・ヤンソン

ご存知『ムーミン』のパパ、ムーミンパパが子供のとき、孤児院を脱走して大冒険に出る児童文学。「僕たちは自分の生き方を大切にしすぎてる。だが、彼はただ生きようとしているんだ」「生きるなんて誰にだってできるじゃないか」といった秀逸な対話が展開される。 (小野寺百合子:訳/講談社文庫)



歴史・地理

古代への情熱

シュリーマン

実業家として成功した著者が、私財をつぎこんでギリシア神話に登場するトロイアを発掘し、その存在を実証していく自伝。シュリーマンが少年時代から成人するまで情熱を持ち続けたことが、物事を成就させたのだということが生き生きと伝わってくる。 (村田数之亮:訳/岩波文庫)



文学・芸術

魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国

渡邉義浩

邪馬台国は畿内にあったのか九州にあったのか?「魏志倭人伝」(『三国志』の中の「魏書」東夷伝倭人条)の記述めぐる論争は、日本の古代史や考古学の研究テーマとなっている。本書は、日本における『三国志』研究の第一人者が、『三国志』研究の立場から魏志倭人伝の偏った記述を明らかにし、邪馬台国の真の姿に迫る。 (中公文庫)



文学・芸術

超訳百人一首うた恋い。

杉田圭

「百人一首」の中の恋を読んだ歌を、ラブストーリーで解説する「百人一首」マンガ。「百人一首」が詠まれた時代のイメージ、歌の大意、そして詠み人たちがどういった人物であったのかが掴めるだろう。「百人一首」の魅力にふれるきっかけとなる本としておすすめしたい。 (メディアファクトリー)



文学・芸術

本は読めないものだから心配するな

管啓次郎

様々なジャンルの本や写真集、映画をめぐる珠玉のエッセイ集。特に詩的なテクストとの付き合い方についての深い洞察に満ちている。この本の帯に、作家でフランス文学者の堀江敏幸氏は「管啓次郎は、批評を紀行にしてしまう思想の一匹狼、もしくは詩的なコヨーテだ。」と書いた。本などを評する管啓次郎氏の文章に、心に響く言葉がつまっている。  (左右社)



歴史・地理

はじめて読む人のローマ史1200年

本村凌二

のちのヨーロッパ世界に大きな遺産を遺した古代ローマと地中海文明。それらを手軽に学べる入門書。ローマ帝国1200年間の歴史を400年毎に区切り、帝国の起承転結を解説する。 (祥伝社新書)



文学・芸術

問題な日本語 どこがおかしい?何がおかしい?

北原保雄:編

「お名前をいただけますか」「患者様」「本が売っている」などなど、日常の中で「ちょっと変?」と思う日本語を取り上げて解説。単に面白いだけでなく、私たちがふだん意識していない日本語に目を向けさせてくれる、言語学の入門書の代わりとなり得る本。シリーズ化されており、「続弾!」と「その3」もあるので、面白そうだと思った巻から読んでみるといい。日本語をはじめとする「ことば」そのものに、より関心を持てることだろう。 (大修館書店)



歴史・地理

グローバル経済史入門

杉山伸也

日本経済史の第一人者が、日本の近現代史をグローバルな視点からダイナミックに論じている。アジアを中心に語られる先駆的なグローバル・ヒストリーの入門書である。 (岩波新書)



歴史・地理

日本史の謎は「地形」で解ける

竹村公太郎

「地形を見直すと新しい歴史が見えてくる」との書評通り、例えば、頼朝は何故狭く小さい鎌倉に幕府を開いたのか?関ヶ原で勝利した家康は何故田舎の江戸に帰ったのか?などの日本史の謎を、地形をもとに解き明かしている。 (PHP出版)



文学・芸術

Multicultural Japan 多文化社会日本の道しるべ

Carolyn Wrightほか

英語のテキストだが、多文化・多言語社会へと向かっていく日本の社会の問題、例えばアイヌ語や沖縄語の将来、日本育ちの外国籍クラスメート、日本のインターナショナルスクール、外国人住民が暮らす地域の事情など、多文化社会の諸問題について知り、一緒に考えることができる。 (Carolyn Wright、Colin Sloss、木村麻衣子、斎藤早苗、河原俊昭、高垣俊之/南雲堂)



文学・芸術

社会言語学のまなざし

佐野直子

言葉は社会の移り変わりの中で変化するし、自分自身の話し方も社会の中で、TPOを考えて使い分ける。言語は政治的なものでもある。本書は、高校までに授業で学習する言語/ことばおよびことばと社会に関する考え方を大きく転換させてくれるし、自分の言語使用を再考するきっかけにもなる。一般に「モノリンガル(単一言語話者)」と自分のことを考えている人も実は自分の言語使用がいかに多様であるか、「多言語話者」としての自分自身に気づくのではないだろうか。 (三元社)



歴史・地理

忘れられた日本人

宮本常一

著者は、昭和14年から日本各地を歩き回り、各地の民間伝承を調査してきた。本書は、地方の老人たちから聞きとった、地方に生きる人々を鮮やかに描く。近代以前の日本人のスケールの大きな生きざまが、生き生きと伝わってくる。 (岩波文庫)


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