エネルギー・資源系の本

チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る

大河内直彦

著者は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)に所属する、生物地球化学が専門の研究者。数千メートルの海底にある堆積物を採取し、堆積物の酸素同位体の計測から数万年前の温度を突き止めるといった具合に、この本は、海洋地質とそれによる気候変動予測についてくわしく描かれている。講談社科学出版賞を受賞し、単なる学術書でない良質の科学ノンフィクションという評判が高い。 (岩波現代文庫)



新・核融合への挑戦

吉川庄一、狐崎晶雄

さっと頁をめくると難しく感じるかもしれないが、内容は数式を全く使わずに説明されているのに加え、身近な比喩なども折り込まれていて、分かりやすい。プラズマから核融合発電までを網羅して理解することができる。これらの本を読むことで、核融合という開発研究において、日本が世界をリードしていることも理解できるだろう。 (ブルーバックス)



知っておきたい自然エネルギーの基礎知識

細川博昭

環境問題に関する本は、エネルギー政策と関係が深いことから、ともするとどの技術やどのエネルギーが良いとか悪いとかいう内容になりやすく、著者の主義主張が入っているものが多数ある。その点、この本は、太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスといった自然エネルギーについて、その発電のしくみと可能性について説明している。 (サイエンス・アイ新書)



トコトンやさしい核融合エネルギーの本

井上信幸、芳野隆治

核融合エネルギーの意義や原理などを、わかりやすく平易に説明している。エネルギーは人類の活動の基盤であり、特に、資源の無い日本にとってどのように確保するかは、最大課題の一つである。プラズマ核融合エネルギーの長所、短所を良く理解して、未来のエネルギーについて考えてほしい。 (日刊工業新聞社)



希望の現場 メタンハイドレート

青山千春、青山繁晴

新資源メタンハイドレートの研究者で、魚群探知機を使った探査方法の特許を持つ青山千春先生(東京海洋大学)による著書。メタンハイドレートの国内での開発状況、実用化に向けての課題など、メタンハイドレートの現状を知ることができる。 (ワニ・プラス)



新炭素革命

竹村真一

炭素を用いたこれからのさまざまな夢の技術について紹介している。例えば1メートルの100億分の1という超極薄で作られるナノチューブは、鉄より強くて軽い素材として期待されている。ナノチューブは、炭素原子60個がサッカーボール状に結合した新素材だ。コンピュータの半導体チップは、現在シリコンをベース素材にするのが主流だが、炭素化合物を素材に使う「有機太陽電池」が期待されているなどなど。著者は、京都造形芸術大学教授。世界初のデジタル地球儀「触れる地球」を開発で知られ、ITを駆使した地球環境問題への独自な取組みを進める。 (PHP研究所)



カラー図解 プラズマエネルギーのすべて

プラズマ・核融合学会:編

カラーできれいに図解した、わかりやすいプラズマ・核融合の解説書。プラズマとは何かに始まり、核融合反応とプラズマの関係、最新の核融合研究の内容とその未来の描像について、詳細に第一線で活躍している研究者が易しく説明している。特に最終章では、プラズマエネルギーと未来社会の関係性について解説していて、エネルギー問題、地球温暖化対策からプラズマエネルギーの期待やどうすればプラズマエネルギーの研究者になれるかなど、若い人にとって興味ある内容となっている。 (日本実業出版社)



図解 新エネルギー早わかり

早稲田聡

風力発電や流体力学に関係する専門書は数多くあるが、この本は一般書ならではのわかりやすさで、理論的な数式を用いずに風力発電の全般を丁寧に説明している。風力発電を含めた再生可能な自然エネルギーの将来についてもわかる。 (中経出版)



図解雑学 原子力

竹田敏一

原子力について、分かりやすく解説しているので、高校生でも十分に理解ができるだろう。内容は、原子の構造から原子核反応のしくみ、放射線・放射能、原子力発電のしくみなど、基礎知識から応用的な発展形まで、図解を中心に記述がされている。 (ナツメ社)



ザ・コア

ある日の午前、鳩の大群など動物の異常行動を皮切りに、多数のペースメーカー使用者の突然死やスペースシャトル電子機器異常などで、地上は大混乱に陥る。調査の結果、これらの原因は地球の核(コア)の回転が停止し、地球の磁場が不安定になったからだと突き止める――。2003年、アメリカのSFパニック映画。地球内部がどのようになっているのか、地球の環境がどのように維持されているのか、地球磁場がどのくらい大切なものなのか、マリアナ海溝とは何なのかなどを知ることができる。


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