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中東とは、ヨーロッパから見て東、インドより西あたりの西アジアの地域を言う。解釈によってアフガニスタンやエジプトが加わったり除かれたりし、北アフリカの国を加えることもある。
中東は、メソポタミア文明やエジプト文明が起こったのを始め、世界史上重要な地域で、地域の歴史としては【アジア史・アフリカ史】に分類される。世界史としては【史学一般】になる。遺跡の発掘など【考古学】からの研究も盛んだ。この地域の人の多くはイスラム教を信仰しており、イスラム教は【宗教学】の分野で研究される。なお、イスラエルはユダヤ教だ。
現代に目を向けると、中東は、イスラエルとアラブ諸国の対立、民族紛争、イスラム教の宗派の対立など紛争が多い。さらにこの地域へのアメリカの介入などによって、過激派が世界各国でテロを起こすなど、国際的に不安定な地域となっている。こうした点で、中東は【国際関係論】の重要な研究テーマで、【地域研究】では中東の地域情勢の研究が行われている。テロ組織は国際法を無視して活動しているが、世界各国はテロを防止するための条約を結ぶなど対策をとっており、これは【国際法学】の領域となる。
中東は石油を産出する国が多い。原油が埋蔵されている場所の探索や採掘は【地球・資源システム工学】の領域。日本は原油のほとんどを中東から輸入しているので、中東は【経済政策】としても重要な地域だ。